2020年8月6日
「神野にいた次郎ちゃん」
今年は少し長めの夏休みをいただくことができました。
そこで自由研究というか、読書感想文というか、成果
を公表します。
今回読んだのは下村湖人の「次郎物語」。これまでも
何回となく読みましたが、スピーチ原稿を書くために
教訓めいたことを探す、といった少し不純な動機で読
んでいました。だから3巻の「白鳥芦花に入る」まで
はしっかり覚えていますが、その後はとても怪しいの
です。今年は初心に帰り、最後までしっかり読むこと
にしました。
今回、改めて感じたことは、「次郎物語は千代田」の
作品という思い込みから、特に2、3、4巻は佐賀市
が舞台であることを再認識した次第です。ただ作品中、
実在する地名の直接的な記述はありません。たとえば
3巻の「天神の社」というのはきっと「牛嶋天満宮」
のことなんだろうなぁ、と想像しながら読むしかない
のです。
ところがこの作品中、一か所だけ「実名」が出てくる
のです。「栴檀(せんだん)橋」それは次郎(本田家)
の3番目の家の近くにある橋です。あれ、この名前、
どっかにあったよね、そう思いながら散歩をしました。
で、とうとう見つけたのです。
そうです。神野公園東の交差点の多布施川の橋で、北
隣にある壊れそうな橋がそれです。次郎ちゃんは実は
神野の住民で(実際に住んでいたのは湖人の仲の良い
友人か親類で、それに自分を置き替えたのでしょうが)、
多布施川沿いに西高まで歩いて通っていたのです。
まさか近所にいたなんて、ホント、びっくりでした。
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